一昨日の鑑賞講座は、しばらくお休みされていた方や、初めての方が参加くださりにぎやかな1時間でした。
テーマは「文学作品とクラシック音楽」ということで、ゲーテ、ハイネ、シェイクスピア、芥川龍之介の作品と、それらに関連がある音楽を取り上げました。
ゲーテの作品のなかでも大人気なのが戯曲「ファウスト」。たくさんの作曲家が歌曲や管弦楽曲の題材にしています。
また、ハイネの詩集「歌の本」の中からは、メンデルスゾーンが「歌のつばさに」、シューマンが「詩人の恋」、ジルヒャーが「ローレライ」などよく知られている曲が作曲されました。
ゲーテの「ファウスト」に負けないくらい人気なのはシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」。惹かれあう二人が最後に死を選んでしまう“悲恋”が作曲家の心をとらえるのでしょうか、オペラ、バレエ、新しいところではミュージカルになっています。
芥川龍之介と関連ある音楽は、意外にもビゼーの歌劇「カルメン」です。
私も今回初めて知りましたが、恋多き女性カルメンに恋をしてしまったドン・ホセの心の動きが短編小説「カルメン」の中でモチーフになっています。
こうしてみると、音楽と文学は互いに影響しあい、たくさんの名曲が生まれていることに改めて気づきます。曲の元になった文学作品を読んでみると、また違った聴き方ができ面白そうです。
さて、来月12月10日は今年最後の鑑賞講座です。毎年クリスマス関連の内容で開いていますが、今年のテーマは
「讃美歌でクリスマス」
です。
来月もクラシック音楽を身近にお楽しみください。
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